T.B.F.C

2024年11月、徳島のJUNKYS JUNKYSで声をかけていただき、T.B.F.C(TOKUSHIMA BASS FISHING CLUB)恒例の文集作りに参加させていただけることになった。


テーマは「ブラックバッス2024」です。どう解釈するかは各自判断にお任せします。

とのこと。


初めてのフィールドや初めての同船のこと、自己記録をキャッチしたこと、忘れられないラインブレイクのこと。
写真の整理やブログの更新をする間もないほど忙しくしていたが、その主な理由は釣りなだけにネタには困らない。

ブラックバッスという表記から意識することはあるが、何にしてどう繋げようか。

そんなことを考えながら書き上げたものが文集になって届いた。


せっかくなので更新できていないブログにも写真を付け加えてあげておく。





「ブラックバッス2024」


今年から釣果記録をつけることにした。
記録と言ってもたったの一行。
日時・場所・サイズ・ヒットルアー(カラー)と簡単なものだ。


きっかけはあまりにもお粗末なもので、行きつけの古道具屋で見つけた一冊の渋いノートだった。
サイズはネルシャツのポケットに収まるくらいで、背表紙はツルッとした手触り。色は何故か分からないけどアメリカを感じる褐色と表現したくなる具合だ。
そこに前の所有者がヒョロヒョロとした英字と数字で何らかの記録を数ページに渡ってつけていた。


なんだか無性にこのノートを格好良く使う理由が欲しくなって、思いついたのがこの度の案というわけ。


内容については、前の所有者の続きに書くことをイメージしてシンプルに一行にまとめることに決めた。
別にデータの蓄積として有意義な記録にするつもりは無かったのでそれで充分。当初はあくまでノートを使うことに意義があるといった程度のものだった。


ところが先日のキャンプで書き加えた一行を振り返って、なかなか素敵なものになってきていることに気付く。
というのも、他人が見ればその内容ときっかけも相まってそれこそお粗末な記録にしか見えないかもしれない。けど自分にとってはキャッチしたブラックバッスの周辺の記憶まで思い返せる手掛かりのようなものになっていたのだ。


例えばそれは、ランタンの灯りのもとで新しい歯型がついていないかプラグを仲間と眺めたことや、余韻に浸りながらその場でノートに書き留めたこと、そんな情景まで浮かぶような感じ。


改めて、キャッチした一匹を大切していきたいと考えた2024年。ブラックバッスと向き合う手段が自分の中で一つ増えたのが嬉しかった。
これまで続けてきた写真と合わせて、記憶を保管(あるいは補完)するものとして釣果記録も続けていこうと思う。


そして2025年、6月22日の一行が書けるともっと嬉しい。




 
(2024年最後のブラックバッスは徳島のPLUG NIGHTでゲットしたローカルの反りトンボにて)




追伸

馴染みの仲間の文や、中々触れることができないあの方の文、会ってもっと詳しく聞きたくなる文。巣ごもり正月の良い読み物になりました。


文章に残したり、紙媒体で残すことってやっぱり良いですね。


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