ma-bo
今日はいつもより少し道具が多い。
納得のいく配置で収まったラゲッジスペースに満足して乗り込むと寒いせいか革のシートがギュッと鳴いた。
あぁシートヒーターって素敵。
すっかり車内の暖房が心地いい季節になってしまったよう。
なってしまったというのはぼくらが愛するサーフェイスゲームで魚をお目にかかるのは難しいシーズンだから。
とはいえ刺すような冷たさの中、白い息の一呼吸を置いてから竿を振るのは案外昔から好きだ。
それによく考えたら夏だって魚はそんなに釣れていない。
「どうなの?寒いしこの時期はさすがに釣りにはいかないの?」
「いやぁ相変わらず行っちゃってます。カヌーに乗るのも楽しくって、へへ。」
冬でも行く言い訳はまだある。
お気に入りのヘビーデューティーなダウンジャケットに分厚いウールのパンツ、靴はモカシンブーツかゴアテックス搭載のイタリア製トレッキングブーツ(80年代の細い木型がミソ)
それからスコットランドの素敵なウールのブランケットと手袋も。
好きなのをたくさん使える。冬、いいじゃないか。
*
夏は両脇からの朝露でびちゃびちゃになる道も今は広くなって霜をかぶっている。
ところどころ雪さえも見える。
おまけに浅瀬の方の水面の様子がおかしい。凍ってるんじゃないか。
さすが今年の冬は10年に1度のーなんて言われるだけありますねこれ。
む、なにやら道具の方もおかしい。
ラインが使い古したかのようにコイル状になっている。
いつも通りフレッシュなのに巻き替えたのに。あれ。
そういえばプラグの動きも違う気がするような・・・
そうか、糸が硬くなっているんだ。忘れてた、冬本番ってこういう感じでした。
靄が水面を漂う幻想的な景色がより冬を意識させる。
水の方が暖かいらしい。
さすがにダメ?
いやいや、ゴニョのそばで"もじもじ"してるピーソーカーが襲われるのはしっかり期待してる。
というのも初冬、クリスマスの寒波前まではそれなりに反応もあったんですね。
文字通り布団になってそうなマットの際でトップウォータージャンキーのマフに出た。
こっちは寒波前の雨。年内ラストチャンスの読みは間違っていなかったのとスモールプラグの可能性を感じた一尾。
タックルベリーに行くとチェックしてしまう90年代のラッキークラフトが役に立った。
S-8ポッパーは騙されたと思って買ってみて欲しい。見た目からは想像出来ない運動性能に驚くかも?
*
そんな釣れたときのイメージもあるせいか、反応がないことに早くも飽きてきた。
タックルボックスとは別に積み込んでおいたプラノのボックスをガサゴソ。
本日一つ目のビッグイベント。水上ホットサンド。
ホットサンドといえば鋳造のものを焚き火に放り込みたいところだけど、カヌーの上でそれをできるわけもなく。
そんな言い訳をしながら、ちょっとカッコよすぎるSOTOのホットサンドメーカーを導入してみたのです。
バーナーもいつものポンピングが必要なコールマンのでなく、タケシさんがくれた現代の高性能なやつでサクッと焼き上げる。
進化した道具は当然素晴らしい。
なるほど。大体わかってはいたけどほんとに美味しい。
結構満足してしまったじゃないか。
先に食べ終えたヘイさんはすっかりだらけているし
靄をほぐすように朝日の光線もさしてきた。
暖かさが目に見えてなんとも心地良い。
*
お昼。本日二つ目のビッグイベント。
アルミ製の古いクッカー、いやコッヘルの方が響きがカッコいい??で野外昼食。
そう、今日道具が多かったのはすべてあったかいのを食べるため。
いいじゃないか、冬。
サテンシルバーとダークグリーンのコンビネーションが美しいEPIとチロルロゴがかわいいエバニュー。
ミニマルなデザインが多い今、蓋のつまみにまで刻印する丁寧さは新鮮に映るけど両メーカーともそうであるところをみると当時はこれがスタンダードだったんだろうか。
そうそう、肝心のあったかいものはですね
この前はラーメンをしたから今日はカレー。
スパイス持ってきてあれやこれや・・・
ではなく、コンビニで買えるレトルトのルーとごはん。
手抜きだけど釣りの合間にはこれぐらいの手軽さでないと。
しかし、大盛りごはんの湯煎時間が30分と全然手軽でなかったのは痛恨のミス。
同じくらいの値段で普通量の南魚沼産のちょっと良いコシヒカリにしておけばよかった(15分)
満腹で水面を眺める。
うーーん、どうしよ。釣りします?
早めに切り上げて、夜は街中華行こう。
あそこですね。いっちゃん旨い。賛成。
麻婆茄子かなぁ、わはは
この歳になったら食べることくらいしか楽しみ無いけんなぁ。
徳島の大先輩の言葉を思い出す。
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