river runner
久々に川の釣り。
私の地元では大きな川はないのでいつも新鮮で楽しいのです。
予報が言う雨の前にしっかり釣りをしようという訳で夜明け前の待ち合わせ。
秋の一発特大が釣れちゃったりして、しかも川の四角くて分厚い魚。。
なんていつも通り楽天的な思考で真っ暗な高速を走る。
順調な走りでたどり着くとレンジローバーのとなりで手をあげるコウジさんが見えた。
コウジさんたちも元気そうだ。
クルマの調子を確認し合うのはあいさつのひとつ。
少し白けてきた川に寄ったり離れたりしながら河畔を走る。
たしかこの辺だったけんどなぁ・・・
どうやらコウジさんも久々のポイントらしい。
なんとなくそれっぽい草むらにレンジローバーでどんぶらこ入っていく。
こういう時、やっぱり四駆っていいなぁ。
道中から釣りにきてるのを感じます。
仲間内では”やってる感”なんて表現しますけど、
釣りを趣味として味わい尽くすための大切な要素の一つだと捉えています。
”やってる感”を感じる入り口が平日と休日の境界線になり、クルマを進めるごとに休日が自分の中に染みてくる、そんな感覚を覚えます。
いつしか道も好んでフィールドを選ぶようになったのはこの境界線を感じるようになったから。
とはいえ”やってる感”は他の瞬間にも現れて、境界線になる最初のそれを感じるのは釣り歴や通うフィールド、その釣り人のライフスタイル、気分などで千差万別でしょう。
少年は釣り竿片手に自転車のハンドルを握った瞬間?
あまり釣りに行けないお父さんは前夜にプラグを選ぶ瞬間?
カヌーを浮かべた瞬間?
船外機のアクセルを開いた瞬間?
最初にプラグを投じた瞬間?
さてさて。
到着?
水辺チェック。
帰ってきた。いい感じだったみたい。
奥に見える美しい蛇行を眺めながら支度。
やっぱり川はイイなぁ。
音までキレイ。
目当てのポイントは少し先だけど雰囲気もいいので釣りながら下っていく。
ついでに久々に川の釣りのリハビリも。
止水域の釣りで育ったので、意識しないとプラグが思ったところを通らなかったりします。
なんかこう、水の流れを読んで自然のリズムと調和するようにバシッと魚を釣ってみたい。
そういうのは手練の釣り人っぽくて憧れます。
後ろでひょいひょいとキレイに釣りをしていくコウジさん。
そう、そういうの。
さすが、早速バイトがあるもののバス??
ナマズかも。
ふとコウジさんの手元を見ると握っているのはノリーズのロードランナー。
「お、最近その田辺さんの好きですね」
「ちょっと硬いけんど抵抗のあるルアーはこれぐらいのが使いやすいし、疲れん気がして。キャスティングも馴れてきた。」
「確かに。コウジさん好きなニンナのライブリーとかそんな感じですよね。流れがあるフィールドでスピードがいるなら尚のこと良さそう。」
「そうそう~。まぁあとは魚掛けたときに強すぎるかどうかってのはあるけど」
少ししてまたバイト。今度はバスっぽいけど乗らず。
「うーん。田辺さんあかんのかぁ?」
続いて自分の方にチェイス。
ライギョだったので2回ドキッとした。
魚の反応はそれなりに貰いながら順調に下って行くも、期待していたポイントは岸から3人釣り人がいたのでスキップ。
お兄さんがバズベイトをすごい投げてた。
瀬があって少し流れが変わっているエリア。
急にバスがちらほら見えだしたところでコウジさんヒット。
今度はノった!
「あぁ~小さいしバレそう~」
ばれた。
「田辺のせいやな。」
「田辺さんバスに追従しませんでしたか笑 あれ、”さん”は?」
予報通り昼に雨が降り始める。
結局お昼ご飯を挟んでカッパ着てしばらくやるも魚はなし。
うん、今日もブラックバスは難しい。
秋の特大はまだこない。11月かな。
追伸
トップウォーターバスフィッシング界の文豪、ダシヨさんのサイトでrecommendとして当ブログを紹介いただきました。
身に余るお言葉まで添えていただき恐縮で、密かに喜んでいたのですが、
ダシヨさんの一ファンとして本当に嬉しいことなのでやっぱりここでご報告しちゃいます。
情景が浮かぶ素敵な言葉選びで残された釣りの記録、文献に当たりながらのアカデミックな考察、等々どれも面白いです。
" shallowtrick "
いつかお会いできるのを楽しみにしています。
こうして見てもらえるかたちで公開している以上、反応をいただけるのはとても嬉しいです。
今後ともみなさまどうぞよろしくおねがいします。
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